もみの木(聖夜に生まれた妖精)
「たくさん、かざってね!
ひかるボールや
クリスタル!
キャンディ、
チョコも忘れずにね。
てっぺんには、お星(ほし)さま!
雪(ゆき)も、ふらせて
しましまステッキと
ホワイトエンジェルは
かざったかしら?
クリスマスのために
生まれた森をはなれ
はるばる旅(たび)してきたんだもの。」
もみの木といっしょに
人間(にんげん)の家(いえ) へ
やってきた、妖精は
こどもたちが、せっせとかざりつけた♪モミ♪を
もっとキラキラさせるために
魔法(まほう)のうでをふるいます。
クリスマスの日にむけて
すてきにドレスアップさせるのです。
クリスマスツリーのそばにいると
だれでも、きぶんがウキウキするのは
モミの木の妖精が、しあわせの魔法を
かけているからなんですよ。
クリスマスの朝(あさ)
プレゼントにかこまれた
ツリーを見(み)たときの
こどもたちのかがやく笑顔(えがお)のため
クリスマスまで
魔法(まほう)のつえを
ヒラヒラふり続けるのです。
たとえ、そのあとに力(ちから)つきて
目(め)をとじることになっても‥‥
一年(いちねん)で、たった一日(いちにち)
こどもたちのとびっきりのトキメキをもとめて
ちいさな妖精たちは
モミの木へとやってきます。
「きょうの笑顔(えがお)をたいせつにしてね。」
そう、願(ねが)いながら。
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