笑顔を届ける妖精（コスモス)秋桜

秋のほんの短い間だけ、愛らしい、白やピンクの花を咲かせ
誰からも愛される花。　コスモス（秋桜）。
これほど、たくさんの人達から、笑顔（えがお）をもらう妖精も
多くは、ないでしょう。

　
人間は、一年に一度、この野原いちめんにひろがった
コスモスを見ると、秋のおとずれを感じ
夏の暑さが終わりを告（つ）げたことに「ホッ」と
するのかもしれません。
お日さまが、ほっこり、あたたかな光をなげかける中で
食べ物や、飲み物をもち、日ながいちにち
コスモス畑をみながら、ゴロゴロしたり、本を読んだり
おしゃべりしたり、子供たちは、かけまわったり・・・・
そんな何でもない事が、コスモス畑の中では
とてもステキに思える魔法（まほう）がかかります。
争（あらそ）いや、怒（いか）りを忘れ、笑顔があふれ
とても幸せな空気（くうき）が満ちるのです。
ずっと、ずっと、このステキな時間がつずくようにと
思いながら、笑っています。
人間の笑い声をきくと、とても幸せな、きもちになる
コスモスの妖精は、もっと、もっと人間に
笑顔をとどけたくて、どんどんコスモス畑を広げ
たくさんの花を咲かせていきます。

世界中（せかいじゅう）が笑顔で、うもれることを
ねがって可愛いピンクの花びらを、ゆらしつずけるのです。