しずかなる妖精(シクラメン)
{わたしは、ひっそり羽(はね)をひろげる。}
{だれにも、きずかれないように }
{音(おと)もたてず。 }
シクラメンの花が咲(さ)くのは
しんしん、雪(ゆき)が空(そら)を、まうころ。
花のいろも
雪(ゆき)ふる窓辺(まどべ)に、にあう
ピンク・赤・そして白。
シクラメンの妖精たちも
まわりの静(しず)けさを
まもるように
ふわりと花へ、まいおりる。
「あすの夜明(よあ)けまえに
つぼみを、ひらいてね。」
と、ささやきながら
そっと花びらに魔法(まほう)を、かける。
シクラメンの花たちは
静まりかえった空気(くうき)を
ふるわせることなく
夜明(よあ)けまえに
そっと花を、ひらく。
いそがしすぎる人たちに
ひとときの静(しず)かな夜(よる)を
おもい出させる魔法(まほう)の粉(こな)を
ふりまきながら・・・・・
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