恋のキューピット(ハイビスカス)

    あなたは、しっていますか           
    ハイビスカスの花を、左耳の横に挿(さ)すと      
    恋人がいます。右耳の横に挿(さ)すと、恋人     
    は、いません。との意味(いみ)の、いい伝えを・・・
 

 まったく、だれが、そんな言い伝えを始めたのか
ハイビスカスの妖精たちは大迷惑(めいわく)です!
 一生懸命(いっしょうけんめい)ハイビスカスの花を
美しく咲かせても、人間達が次々(つぎつぎ)と摘(つ)んで
行ってしまうので、いつもいつも、大いそがし!!!
 あっちの枝、こっち枝と、とびまわっては
ちいさな蕾(つぼみ)をたくさんつけて行きます。
 人間達が摘(つ)む花の数よりも、もっと多くの
美しい花が咲くように、蕾(つぼみ)達に「がんばって!」
とささやきかけながら・・・
 そして、水が大好きなハイビスカスのために「夕方には雨
をふらせてくださいね。」と神様に、お祈(いの)りするのも
わすれません。
 神様もハイビスカスの妖精たちの、ねがいをちゃんと聞いて
いて、暑(あつ)い日の夕方には雨を、ふらせてくれるのです。
 妖精たちは、キラキラかがやく雨粒を、蕾(つぼみ)たちに
かけながら、一輪(いちりん)、一輪キスをします。
 明日の朝には、赤や、オレンジの大きな花を咲かせた
ハイビスカスの間を、うれしそうに、とびまわる妖精の姿
(すがた)がみられますね。きっと!!!



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