灯(あかり)の妖精(サンダーソニア)

「こんやは、お祭(まつ)りだよ! お祭り!」
「みんな!道(みち)をまちがえないで!」
「目じるしは、サンダーソニアのオレンジ色の花ですよ!」
夏祭(なつまつ)りの夜
サンダーソニアの妖精たちは、大いそがしです。
お祭り広場のまわりには
小さな、ちょうちんの形をした
サンダーソニアの花が咲き乱(みだ)れて
夜風(よかぜ)に、ゆらゆら、ゆられています。
サンダーソニアの妖精たちは
手に一輪(いちりん)のサンダーソニアの花を
灯(あか)りがわりに、もち
さまざまな花の妖精たちが、みちをまちがえないように
広場のまわりを、とびまわっています。
遠くから、やってくる花の妖精たちにも
目じるしは、すぐにみつけることができます。
ほたるが、花いちりんに
いっぴきずつ、中にはいり、光っているので
とても美しいオレンジ色のランプが
夜空(よぞら)にポウッとうかびあがり
道をおしえてくれるのです。
  とてもたのしい夏祭りのよる!!
  たくさんの妖精たちは、歌(うた)ったり!!おどったり!!
  花のみつで、カンパイしたり、おしゃべりしたり
  恋人たちは、よりそったり・・・・・
  夏の夜は、あっと言う間にすぎていきます。
次の日のあさの広場は、妖精たちの宴(うたげ)のあと。
たくさんの花々の花びらが、ちらばり
そのまわりを、サンダーソニアの花たちが
なにもなかったように風にゆられているばかり・・・・・・・

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