星(ほし)になりたかった妖精{ブルースター}

chita72005-06-23

6ガツの花嫁(はなよめ)・ジューンブライド・の
ブーケにもよくつかわれる花(ハナ)、ブルースター
青色(アオイロ)とミルクいろを、まぜあわせて
できたような、あのうすい水色(ミズイロ)は
ほかの花の妖精たちには、まねのできない色(イロ)を
だしています。



ブルースターの妖精は、ずっとながいあいだ
夜空(ヨゾラ)の☆(ホシ)にあこがれてきました。
まっくらな空(ソラ)のうえでピカピカ、キラキラ
宝石(ホウセキ)のようにひかる☆(ホシ)たちは
とても、ほこらしげに見(み)えます。
「空まで、とんでいって☆(ホシ)になりたい。」
ブルースターの妖精が、いくらそう思(オモ)っても
妖精の羽(ハネ)では空までとべるはずもありません。
それでも、毎日(マイニチ)毎日、よるになると
あきもせずに、じっと☆(ホシ)をみあげる
妖精のすがたが、ありました。
「かみさま、おねがいです。わたしを☆にしてください。」
ブルースターの妖精のねがい(ネガイ)は
いつもひとつだけです。陽気(ヨウキ)な、ほかの妖精たちが
あそび、たわむれる中でも、ひっそりと神様(カミサマ)に
りょうてをあわせて、いるのでした。



ある日のあさのことです。
ねがいつかれて、ねむってしまった妖精が、めをさますと
ブルースターの花びらのかたちが
☆になっているではありませんか!!!
「なんて、すばらしいの!神様(カミサマ)がわたしの願いを
かなえてくれたわ!空の☆には、なれないけれど、お花の☆に
なれたのね!!!」
ブルースターの妖精のむねは、よろこびではちきれそうでした。



それからのブルースターの妖精は、花のかたちが
きれいな☆がたになるように、きれいな水色(ミズイロ)に
なるように、ひとつ、ひとつの花に気(き)をくばって
さかせています。だいすきな☆に、すこしでも近(ちか)ずけるように
大切(たいせつ)に、大切にそだてています。
そのすがたは、とてもほこらしげなのでした。


夢(ゆめ)は、思(おも)い、つずけることで
きっと、かなうものなのですね。


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