時間を知らせる妖精(時間草{トケイソウ})
「朝(あさ)ですよー!!
みんな、おきる時間(ジカン)ですよー!!!」
太陽(タイヨウ)が山のあいだから、
かおを、のぞかせるとトケイソウの妖精たちは
いっせいに夜明(ヨアケ)をつげに
森の、なかまたちの上をとびまわります。
妖精たちは次々(ツギツギ)におきだして
せのびをするもの、あくびをのみこむもの、
朝つゆで、プルプルッと顔(カオ)をあらうもの・・・
と、さまざまに朝の、すがすがしい時間をすごします。
そして、みな朝のきまりごとのように、トケイソウの
花をみて、時間をたしかめたあと、ようやく朝の
食事(ショクジ)をとりにとびたって行きます。
なかまたちが、うごき出したのを、たしかめると
トケイソウの妖精たちは、ほっとひといき
つけるのです。
そのあとも、一日中(イチニチジュウ)・・・
10じには、<おやつ>のじかんのおしらせ・
12じには、<おひる>のおしらせ・
3じには、また<おやつ>のじかん・
6じには、<ゆうしょく>・
そして8じには、<おやすみなさい>のおしらせ・
それから、個別(コベツ)に、おしらせじかんの
予約(ヨヤク)うけつけなど、やすむじかんもなく
おしごとを、かたずけていきます。
トケイソウの妖精たちは、とてもまじめなので、
約束(ヤクソク)のじかんを、わすれたことは
一度(イチド)もありません。いつもそのために
<キソクタダシイセイカツ>をこころがけて、
うっかり、ねぼうなんてことのないように
気(き)をつけています。
でもそれが、つらいとか大変(タイヘン)だとか
おもったことはないのです。なぜって、
なかまたちから、たよりにされているのですもの!
がんばりがいが、あるってものです。
トケイソウの妖精たちは、みんながいつでも
時間をたしかめられるように、森(モリ)の
あちこちに、トケイソウを育(ソダ)て
時計台(トケイダイ)をつくっています。
この時計台(トケイダイ)があるおかげで、
妖精たちは迷子(まいご)にならず、家(イエ)に
帰(カエ)ることができるし、あそびすぎて
おそくなっても、時間がわかるので安心(アンシン)です。
いそがしすぎて、トケイソウの妖精たちは、
あそぶひまもないけれど、<おしごとだいすき>なので
へっちゃらみたいですね。
今日(キョウ)も、いちにちトケイソウの声(コエ)が、
さわやかにヒビキます。
「みんなあー!じかんですよおー!!!」
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