ニゲラ（バレリーナの妖精）
ニゲラの花をしっていますか？
ニゲラの花をよーく見ていると
うすい、みず色のチュチュを身にまとった
バレリーナのようにみえませんか？
ほそい、ほそい葉（は）が
バレリーナの手や足のように
ゆらゆら、ふわふわ、ゆれて
アン、ドゥ、トロワ！とおどっているみたい。
強いかぜがふけばニゲラのほそく
ながい茎（くき）は、かわいそうなほど
土によりそい、横になります。
その間はニゲラの妖精も
かぜをさけて、かくれています。
かぜが、はしりさったあと
ニゲラの妖精は
ふわふわ、ゆらーり
花のあいだをおどります。
アン、ドゥ、トロワ、 アン、ドゥ、トロワ
妖精の手や足がふれた花たちは
すぐに、元気にたちあがり
いっしょにダンスをおどります。
パ、ド、ドゥ
パ、ド、トロワ
パ、ド、カトル
ワルツにあわせてアラベスク。
そこは、もうニゲラの花ばたけではなく
たくさんのバレリーナたちが
おどり、つどう、「ぶたい」のうえ。
ほかの花の妖精たちも、つぎつぎに
あつまってきて、はくしゅをおくります。
さあ、すばらしい、コールドバレエの
はじまりです。
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