雨となかよしの妖精(紫陽花)あじさい

chita72005-06-06

ピッチン、ポッチン、
雨つぶたちのダンスするなか
元気(げんき)いっぱい、なのは
アジサイの妖精たちです。
 ほかの妖精たちが、はっぱの下で
しょんぼり雨やどりをしているのに
アジサイの妖精だけは、カサもささずにたのしそうです。
*ピッチン・ポッチン・ホップ・ホップ・ジャンプ*
*ピッチャン・ポッツン・ホップ・ホップ・ジャンプ*
アジサイの花は、ねっこをおろした土(つち)に
あわせてガクの色(いろ)を、かえます。
 ピンクだったり、ブルーだったり、ときには
まざりあって紫(むらさき)いろにもなります。
雨にぬれたムラサキのアジサイ
美(うつく)しいことといったら!!!
 妖精たちも、うっとりするほどです。
 けれど、お天気がよい日はアジサイ
妖精たちも、あつさにグッタリしています。
 あまり太陽(たいよう)がすきではないのです。
(でも、さむいのもすきではないので、アジサイ
たちは、あつがりの、さむがり?)
 アジサイは、6がつのひとつきの、あいだに
うつくしい花をさかせ続(つづ)け
ギラギラひかる太陽(たいよう)が、スガタを
出すまえに、一年間(いちねんかん)のねむりにつくのです。
(まるで、ねむりひめ、みたいね。)
 アジサイの花ことばは[こころがわり]。
でも、アジサイの花のいろが、かわるのは
妖精たちが、花のすくない雨のなか
きれいな花が、さくように
みんなが、げんきになるように
ねがいをこめて、さかせるので
人間(にんげん)のこころのように
うつろいやすくは、ありません。
 なのでアジサイ妖精たちは
なんといわれても、あまり気(き)になりません。
 きょうも雨と、いっしょに
ステップ・ステップ・ステップ!!!
  


あなたも、雨のいちにち、さんぽにでかけてみませんか?
かたつむりの、せなかであそぶ
アジサイの妖精とであえるかも?


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happy for you {クローバー}

chita72005-05-20

*「三枚の葉(ハ)は            
愛と希望と信仰をあらわし(アイ・キボウ・シンコウ)        
四枚目(ヨンマイメ)の葉は幸運(コウウン)のシンボル   
2万本に1本ほどしか、みつからないけれど
手にした人の人生は、豊(ユタ)かになる」と言う*



 クローバーの妖精は、いつもみんなの幸せをいのっています。
幸せな人をひとりでも、ふやしたくて
まいにち四つ葉クローバーをさかせています。
 
もともと三つ葉クローバー四つ葉にするのは
とても、たいへんなしごとです。

ちいさな妖精にとって、自分の体くらいの
葉っぱを一マイふやすには、とてもたくさんの
魔法(まほう)をつかうので、どんなにがんばっても
一日に1・2本が、やっとです。


 それでも、クローバーの妖精はひとりでも幸せな人を
ふやしたくて、はたらきます。
 休み時間(ジカン)には、クローバーの妖精たちはあつまって
自分のみつけた幸せを話します。


「きょう、ぼくの四つ葉を手にした女の子は恋がかなったよ。」

「わたしの四つ葉をつんだ青年(セイネン)は夢をかなえたわ。」

「ぼくが四つ葉をプレゼントした父親(チチオヤ)は戦(タタカイ)いをやめて
こどものまつ家(イエ)にかえっていったよ。

「わたしが四ツ葉をポケットに入れた母親(ハハオヤ)は
こどもが、ひとりふえたよ。」

「荒地(アレチ)ではみどりが、ひろがっていったよ。」

「兵士(ヘイシ)たちは武器(ブキ)をすてたよ」

「さびしそうなこどもたちに、わたすと笑顔(エガオ)がひろがっていったよ」

妖精たちは話しながら、じぶんたちが一ばん楽(たの)しそうにキャラ キャラ
笑いあって幸せの空気(クウキ)があふれています。


クロバーの妖精は、みんなに四葉(ヨツバ)を届(トド)けたくて
朝も昼も夜も魔法(まほう)をかけているのです。


 *** HAPPY FOR YOU ***



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桃源郷(とうげんきょう)

一年に一度
ほんの短い間(あいだ)だけ
桃(もも)の花の妖精
とてもとても、たくさん
あつまるところがあります。
おいしーい桃(もも)の実(み)がみのる
山いちめんの桃畑(ももばたけ)。
とてもとても、たくさんの
桃の花を咲(さ)かせるために
桃の花の妖精たちが
山じゅうをかけまわると
見わたす限(かぎ)り
桃のじゅうたんが、しきつめられます。
いっせいに桃の花が咲くので
そう見えるのです。
桃の色した妖精が
たくさん、とびまわっていて
人の息(いき)までも
桃色にそまってみえます。
桃のかおりの中
ひとときの夢(ゆめ)をみたさに
人間(にんげん)たちも、あつまってきます。
この世(よ)のものとは思えない景色(けしき)の中で
まるで、じぶんが天女(てんにょ)か
仙人(せんにん)にでもなったきぶんで
お酒をくみかわすのです。
そして生きるための夢(ゆめ)を、胸(むね)にしまい
家(うち)へかえっていきます。
ほんのひとときだけの
{{ここは夢の国}}
{{まぼろしの都(みやこ)}}
{{とびっきりやさしい魔法(まほう)のせかい}}


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恋うらないの妖精(マーガレット)

chita72005-02-22

「好き・きらい・すき・きらい・すき・・・・・」
きようもマーガレット妖精
恋うらないをしています。
マーガレットの花びらを
いちまいぬいては、すき!
いちまいぬいては、きらい!
恋おおき花の妖精たちに、たのまれては
うらなってあげるのです。
マーガレットの花ことばは
*真実の愛*(しんじつのあい)
みんなが、幸せになるようにと
思いをこめて、魔法(まほう)もかけて
ほんとうの愛(あい)をうらなうのです。
けれど
じぶんの恋をうらなうのは
当分(とうぶん)ムリの様(よう)。
なぜって
マーガレットの妖精が
何気(なにげ)に花ばたけをとんでるだけで
恋になやむ妖精たちに
「ねえ、ねえ、わたしのことうらなって。」
と、すぐによびとめられてしまうから!
それでも
マーガレットの妖精は
みんなが幸せそうな笑顔(えがお)で
「ありがと!」
ってことばをくれるので
じぶんも、とても幸せな気もちでいられるのです。
「みんなの幸せをみてるとわたしも幸せ!」
白いマーガレットのひとりごとです。

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春のあしおと

「ねえ、だれか春のあの子の足おと、きいた?」
ようやく土の中から、あたまをのぞかせた
クロッカスの妖精が
まわりの花たちに、たずねます。
「あら、わたくしは知らなくてよ。」
つんとすまして
スイセンの妖精がつぶやきます。
「あー、そういえばきのう、桜(さくら)のえだに
すわっていたってきいたよ。」
ムスカリぼうやが、ほっこり答(こたえ)えます。
「はやく、みんなの前へ
すがたをみせてくれないかしら?」
アネモネは可愛(かわい)い花びらを
うたうように、ゆらします。
「そうね、はやく春のあの子が、きてくれないと
夜(よる)はとても寒(さむ)くってもう春なんか
ずっとこないんだわって、きもちになってしまうわ。」
雪割草(ゆきわりそう)も、そのすがたのように
ひかえめに、言葉(ことば)をつなぎます。
春の花たちは、みんな
春のあの子のうわさ話でもちきりです。
だれが、いちばんに見つけたんだとか
だれから聞(き)いたんだとか
そろそろ、あらわれるころだとか
言いたいほうだいです。

するときゅうにあたりがザワザワしはじめたかと
思うまもなくブワーーーーーーっと風(かぜ)が
花たちの、あいだをはしりぬけていきました。
「きいた?」
「きいた!」
「みた?」
「みた!」
春一番だよね!」
「そうそう!」
口ぐちに笑顔(えがお)ではなしだします。
「そう!春のあの子だね」
「あのこがかえってきたよ!」
春の妖精たちは、みんなうれしそうです。
まちにまった{春のあしおと}を
とうとうきいたのです。
これからは春の花たちが大好きな
あたたかい春がやってくるのです。
もう、寒(さむ)さを、きにせず
どんどん空にのびて
花をさかせることができるのです!

春!満開!
色!とりどり!



**出演者**
スイセン
ムスカリ
アネモネ
クロッカス・
ゆきわりそう
その他、春の花たち
 


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さくらいろの妖精(さくら草)

さくらいろ、
さくらいろ
 あたしのさくらいろは、なんのいろ?
 さくらいろ、さくらいろ
 あたしの、さくらいろは幸せのいろ!!
 さくらいろは春をよぶいろ
 さくらいろは女の子のいろ!」
寒(さむ)さのなかに時々
あたたかさをかんじる日もある
春まだ浅(あさ)い頃(ころ)。
さくら草の妖精の歌(うた)が
大きく、小さく、きこえてきます。
ほんのすこしの春を、かんじとると
すぐに歌(うた)い出すのです。
さくら草の花は
小指(こゆび)のさきくらいの
ちいさな花びらが、たくさんあつまって
おおきな花のように見(み)せています。
ちいさな女の子たちが
じっと肩(かた)よせあって
寒(さむ)さをやりすごしているようです。
すこしのあたたかさをかんじて
さきつずけるとても、いじらしい花。
そんな、さくら草の姿(すがた)を
あなたも見(み)かけたなら
「もうすぐ春だよ。がんばれ!!!」
って、そっとささやいてあげて。



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控{ひか}えめの愛らしさをもつ妖精(ヒヤシンス)

凛(りん)とした香(かおり)を、はなち
立っている妖精ヒヤシンス
妖精たちは、その小さな小さな花をつみ
糸(いと)を、とおして、くびかざりや
うでかざりを、つくるのよ。
すてきな香(かおり)のアクセサリーね。
妖精たちが、おどったり
たちどまったりするだけで
しあわせの香(かおり)をふりまいているわ。
ヒヤシンスの花言(はなことば)は
「控(ひか)えめの愛らしさ」
せたけが、ひくい花だから
ほかの花たちのように
たけのながい、華(はな)やかな花束にはなれないけれど
小さな、かわいらしい春の花束になるわ。
誇(ほこ)り、たかき香(かおり)をくずさずに
いつでも、すっくと立っている
春の花束にね。

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